1 . 何メートル掘ればいいのか?
先人の井戸掘リスト達(造語)のサイトを見ていると、
「近所に昔ながらの井戸があった」
「川の近くだからすぐでるのでないか」
「台地の縁だからでるのでないか」
といったような情報をもとに掘り始める方が多いようです。
ちょっと調べてみると地下水というのは「砂礫層」という層に含まれているらしい
井戸掘りをはじめてみると、文句なしの肉体労働でこの手の作業が好きな方にはこんな楽しいことはないのですが(個人差有)
掘ったとしても水を含んでいる層にあたらない、もしくは相当掘り進めなければ砂礫層にあたらないのではもともこもない…。
近隣に井戸持ちの家庭がある場合はその家主の方に聞いてみるのが一番ベターでしょう。
我が家は運よく3軒隣に昔ながらの直径1mの井戸を自分で掘ったという方が居たので根掘り葉掘り聞かせてもらいました。
井戸掘りを始めるにあたって大いに参考にさせてもらった達人井戸掘リストのサイト
このサイトにとても重要で参考にすべきリンクがありました。
この国土交通省のサイトから、掘ろうと思っている土地に一番近く、地形も似通っているボーリングデータを探してデータをダウンロード
※かなり重いサイトなのでPCからの閲覧推奨
開いてみるとこんな情報が載っています。
素人目で見て不可思議な言葉ばかりが書いてありますが、深さ4m辺りから礫質細砂という層が、
礫 ←
質
細
砂 ←
砂礫!?
この「礫質細砂層」がおそらく求めている「砂礫層」と見込んでの目測を立てました。
結果として我が家でも4m掘った辺りから水が出て、6.5mくらい掘った辺りで井戸内の水位が2.2mになり充分な水量と判断してポンプを設置しました。
そもそも日本全国のボーリングデータがネットで公開されていることに驚きでしたが、このデータを見て掘りたいと思っている土地の水を含む層が10mよりも下だった場合、或いは砂礫層にあたるまでに硬い石や岩の層が数m以上ある場合は、相当な労力とそれなりの資材にかかる経費を見込む必要が出てくるので、下調べをしてよく考えてから掘り始めるのが無難です。
※10m以上の井戸を掘る場合は単管パイプに電動ハンマーを付けて掘る方法があるそうです。(電動ハンマーは業者でレンタルできるとか)
逆に5.6mで水を含む砂礫層にあたるのであれば、地質によりますが意外なほどあっけなく掘れてしまうこともあるようです。
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