[作成指南]バイク旅に便利なポータブル電源とソーラー発電システム[SG-1000]

バイク旅の課題

バイクで長旅をしていると色々な課題に直面する
10数年前に約300日間に及ぶ日本一周の旅をしていた。
その時の課題の一つが [電源問題]

旅の記録を毎日旅日記としてアップしていたのだが、当時はタブレットもスマホもない時代だったので記録用、写真管理用、GPSログの管理用にノートPCを持ち歩いていた。
当然日々使うので充電が必要、だがバイクには家庭用AC電源はついていないので当時は後付けしたシガーソケットからACインバーター→アダプター経由でノートPCに充電しながら日々旅をしていた。
このシステムの欠点は

[走っているときにしか充電できないこと]
[バイクがそばにないとつかえない]
[電源のない場所で連泊できない]
[連泊すると電子機器が干上がる]

停車している時に充電できないこともないが、バイクのバッテリーから電源をとることになるのでうっかり使いすぎたりして荷物を積み終わっあとにエンジンかけようとしたらバッテリーが上がっていた日には目も当てられない、朝から鬼のバイク押しがけだ( ;∀;)
野営・野宿派の旅人であったのにそんなこんなで一週間にいっぺんくらいでライダーハウスや宿にお世話になっていた。

今はスマホ全盛で電池持ちのいいスマホやタブレットPCでブログ更新もできるようになったし、モバイルバッテリーやポータブル電源が手に入りやすくなった。
だが、大容量モバイルバッテリーや大容量ポータブル電源の充電には軽く12時間とかかるのがざらにある、その間バイクのバッテリーにモバイルバッテリーをずっとつないでおくのも精神的にキツつものがあり、使い過ぎた冬の気温の下がった朝なんかは、また鬼のバイク押しがけループにはまってしまうだろう。

バイク旅用の電源システム[ポータブル電源+ソーラーパネル]

そんな旅から10数年、技術の発達で現代では比較的安価にバイク旅用のポータブル電源と、充電用のソーラー発電システムが作れるようになったので紹介しようと思う。
このシステムに必要なものは
[バッテリー]+[ソーラーパネル]+[チャージコントローラー]

以上のセット(併せて12000円程度)を準備
→ ポータブル電源[SG-1000]を安く手に入れる方法

 


ポータブル電源[SG-1000]とチャージコントローラーの接続にはシガーソケットプラグ(オス)で行う

シガーソケットを使うことで接続をストレスなく行うことができ、かつポータブル電源を持ち運ぶ際に取り外しも楽にできる。
ソーラーパネルは持っている鞄やボックスなりのサイズに合わせてサイズを変えてもいいだろう、接続をコネクタにしておけば取り回しも楽で搭載ボックスをバイクから降ろした時にも勝手がいい。
ソーラーパネルとチャージコントローラーの配線を繋げたら設置完了!
これでバイクに乗っていない間もソーラーパネルに太陽が当たってさえいればポータブル電源の充電が可能になった。

ソーラーパネルとチャージコントローラー、バッテリーの接続についてはこちらを参考に

うちの場合はこんな大きな箱に入れているが、このシステムの良い所は基本ポータブル電源とチャージコントローラーを入れるスペースがあればいいので(ソーラーパネルは固定しなくても鞄や箱に引っかけたりというのも可)、旅のスタイルに応じてバックやボックスに入れるのもいいだろう。

 


バイク旅用の電源システム[走行時充電]

さらに太陽光発電が捗らない曇りや雨の日もポータブル電源の充電ができるようにしてみよう

このパーツを用意、任意の方法でバイクのバッテリー周りに繋げる(キーオンで繋がるようにするのが理想的→方法は[各バイクの名前+シガーソケット]辺りでググる)、そしてポータブル電源を搭載したボックスに配線を引き込んで設置。


そこからポータブル電源[SG-1000]に付属していたオス⇔オスのシガーソケットケーブルで、ポータブル電源→ソケットに接続。これで走行中バイクのバッテリーと一緒にポータブル電源のバッテリーも充電できるようになった。

更にこのシステムを使ってバイクとのバッテリーと並列接続時の停車中ソーラー充電をした場合、ポータブル電源の充電と共にバイクのバッテリーの充電も可能になる(キーオンにしておく必要がある為テールランプのLED化推奨)

なかなか便利ではと思う。

ポータブル電源[SG-1000]

そもそも数あるポータブル電源の中から何故この無骨な[SG-1000]というポータブル電源を選んだのかという疑問が出そうだが、その一番の理由は充電がシガーソケットで行えること、多くのポータブル電源の充電はアダプター等で充電するのが一般的だが、[SG-1000]はシガーソケットのポートが二つ付いているのでこのどちらかに充電用のシガーソケット(オス)を差し込めば充電がはじまる、このポートは充放電両方に使える、これはとても便利だろう。アダプターを持ち歩く手間も省ける。
そして[SG-1000]を選んだ理由の二つ目はこの電源の中に入っているのがバイクのバッテリーと同種の、[鉛バッテリー][ディープサイクルバッテリー]であること。

[鉛バッテリー][ディープサイクルバッテリー]のおおまかな特性は[扱いが雑でも壊れにくい][バッテリーを残量0まで使っても復帰可能][充電時間が比較的早い]ことにある。
ポータブル電源やモバイルバッテリーの多くは[リチウムイオンバッテリー]を採用していて、リチウムイオンバッテリーは性能は良く、軽いが充放電に注意を払う必要があること、そして充電に時間がかかること、高価などのデメリットがある。

このポータブル電源[SG-1000]を繋ぐことでメインのバッテリーと並列で繋がっていることでバイクのバッテリー上がりの防止にもなり、万一バイクのバッテリーが上がってしまった時の始動用としても使え、走行中は余った電気を貯めることも可能になる、そして比較的少ない時間でも充電が可能な為扱いやすい。(ポータブル電源を使い切ってしまった場合はエンジンをかけた後に繋ぐことを推奨する)、接続もシガーソケットで行えるので着脱が容易なのでバイクから離れて使うこともできる。

このシステムはバイク旅のみならず流行りのモバイルハウスにも転用できるだろう

そしてポータブル電源[SG-1000]自体にはUSBポートが付いていないが、シガーソケットポートが二つあるので、任意のシガーソケット機器を差し込めるのでUSBの充電規格などの進歩にも時代遅れにならずついていける。
さらに車関係のシガーソケットギアも使用可能なので、アイデア次第で選択の幅が広がるだろう。

このシステムを使っていくうえで気を付けないといけないのは、キーをオフにした時に接続がきれる仕組みにすること、あとはポータブル電源の重量がそこそこあるので設置する場所には気を付ける必要があること、ポータブル電源が干上がった状態でバイクに接続する時はエンジンをかけた後にすること。

システムのメリット・デメリット

・メリット
シガーソケットで接続が容易
ポータブル電源の取り外しが容易
ソーラー充電可能
バイクで充電可能
バイクの補助バッテリーとして使える
構造がシンプルなので壊れにくい
任意のシガーソケットタイプの充電機、電源が使えるのでUSB等の規格が変更されてもアップデート可能
小さめのACインバーターを使うことで、各種電子機器、カメラの充電が行える

・デメリット
ポータブル電源が重い
見た目がとても無骨

 

正直なところ2.3日程度のバイク旅であれば、大容量のモバイルバッテリーを二つくらい用意すれば十分だろう。
一週間を越える電源のある場所に泊まらない前提のバイク旅ではこういった電源にまつわる装備の存在が頼りになってくる。


何よりカメラのバッテリー、ランタン・ヘッドライトのバッテリー、スマホ、タブレット等々電子機器が多くなってきている昨今、旅の間に使う電気を自分で発電して賄う、このシステムを搭載すると「どこででも生きていける感」が増大することは間違いないだろう。

これは旅の [ 自由 ] の幅をさらに広げてくれるだろう


 

 

ポータブル電源[SG-1000]を安く手に入れる方法

まずメルカリなりヤフオクなりで、中古またはジャンクで出ている[SG-1000]を探す→バッテリーが上がっていても可
こればかりは運に近い要素があるが、安い時には1500円程度で出ていることがある

手に入ったら↓のバッテリーを購入  LONG WP1236Wというバッテリー

ポータブル電源とバッテリーが用意出来たら内部バッテリーの交換作業開始(念のためヒューズは外しておく)


横にあるコの字のフレームをはずし、裏表についているネジ(4本)を外す


フタが開くとバッテリーとご対面


ショートに気を付けつつ交換して終了!

この手順を踏むと市場価格の半額程度でポータブル電源を手に入れることができる。
更に交換したバッテリーは元から入っていた[7ah]より多い[9ah]のものなので容量UPも期待できる。おススメ

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