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伊豆スカイラン 熱海峠I.Cにて
視界数10mの濃霧
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滝知山展望所にて
23:32
車を降りてみると、自分の足元がかろうじて見えるくらいの霧。
この場所には何度も来たことはあったけど、周囲も何も見えないので距離感覚までなくなって前後不覚に陥るような空間。ただただ真っ白。
ひとまず仮眠。
01:23
窓に何かが当たる音で目が覚める。
気温ー7℃、雪が降ってきた。牡丹雪。
一面真っ白で地面まで真っ白。
大気が凍りついて空気が澄んでるのもあって息を吸い込むと肺の中まで浄化されたような気になる。
どこを見ても真っ白だけれど、目が冴えてきたのしばらく待ってみることする。
02:12
白い空間を見つめているとなんとなく流れていく霧の濃い部分と薄い部分がわかるようになってきた。
キャンプをしたり、旅をしたり、こういう時間を過ごしていると思うところがある。
人っていうのはワガママなもので日常で当たり前にあるものには慣れて感謝すらしなくなる。
それがなくなって、足りなくなってはじめてその大切さに気付いたり、後悔したり考えなおしたり。
寒かったり、霧で視界がなかったり、日常にあるものがない場所で日常と違う時間を過ごしていると、そんなあたりまえにあるものを思い出したり、ありがたみがわかったり、反省したり。謝りたくなったり。
時には「足りない」ものの中に身を置くのも必要なこと。
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唐突に視界が開けて、周囲の空も見えてきた。
そのあと一気に視界を遮っていたものがなくなり星空が見えた。
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天の川
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月齢21.3
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夜明け前
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2011年03月27日の夜明け
振り返ってばかりだと前に進まないけれど、今ある日常の大本にあるものを見つめなおす機会というのは大切。
写真を撮るようになって、それを見せてあげたいと思う人がいて。
いつしかそれを見たいと言ってくれる人が現れて、それを原動力の一つとして生きている今がある。
そんな自分の今の側面を思い直した。
歩いている道を見失っても、振り返れば足跡が残っている。
蛇行しても、消えかけても、時には茨の道でも、進まないといけない時がある。
地に足つけて今を生きないと。
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