実家の物置に30年以上眠っていた灯油が燃料の登山用ストーブ
「HOPE MANASLU 126」をリペアします。おそらく40年以上前に販売されいたものです。
状態はこんな感じ、タンクが猛烈に年季が入っているのは磨けばいいとして、ポンピングするとタンクとヒーターの接合部分から灯油がじわじわ漏れてきます。
このマナスルストーブのすごいところはネットで探すと補修部品が未だに売られていることです。
現行でも新品が売られていますが半世紀近く仕様がほとんど変わらずに同じ商品を売っているこの会社の気概には恐れ入ります。いいものを末長く。そういう姿勢には好感が持てます。
一通りの補修部品をネットショップで発注、ポンプカップ・石綿パッキン×2、ニップルの交換が必要でした。(石綿パッキンだけは現行のものとはサイズが変わっているらしく別に発注が必要なので要注意です)
それにしてもこんなに細かい部品を未だに扱っていてかつネットで買えるなんていい時代です。
ポンプカップとパッキン交換していい機会なのでタンクを紙やすり120番・240番・ピカールで磨き上げてみました。
真鍮というのは磨き上げると本当に綺麗になってまるで工芸品のよう。自分でやったのにほれぼれします(笑)
ニップルの交換は専用工具が必要で探しみたところそんな複雑な作りでもないのにそこそこの値段がするので自転車のスポークをバーナーで炙って曲げたもので代用しました(角度の違うものが2本くらいあるといいです)ちなみにポンプの逆止弁の交換にも専用工具が必要だそうです。
さていよいよ点火の運びになったのですが重大な欠陥が見つかりました。
タンクとバーナーの接合部分のねじ山を締めすぎてなめた上にタンク側のネジが取れてタンクの中に落ちてしまった・・・・。これは流石にお手上げかと観念したけど真鍮は半田付けできるという情報を得たので最終的にバーナーで炙って半田付けしてくっつけました。
ようやくリペア完了!赤火が出てますがニップルが暖まれば青火に代わります。
我が家では毎日土釜で炊飯を行っているので冬に使いきれなかった灯油を使ってマナスルで炊いています。
灯油ストーブは経済的でとにかく燃費がいい。世代を越えていつまでも使える逸品です。